ニュース速報
ワールド

パナマ運河港湾権益売却計画、中国政府が国有海運企業の参加要求=WSJ

2025年07月18日(金)08時32分

 香港企業CKハチソン(長江和記実業)がパナマ運河の重要港を含む世界23カ国、40余りの港湾の権益を、米資産運用大手ブラックロックと国際的コンテナ輸送企業MSCに売却する計画を巡り、中国政府が国有海運大手の中遠海運(COSCO)による一部権益取得が認められない限り、取引を阻止する意向を示唆している。写真は、中国国有企業のクレーンとコンテナ。2024年10月、ペルーのチャンカイ港で撮影(2025年 ロイター/Angela Ponce)

[17日 ロイター] - 香港企業CKハチソン(長江和記実業)がパナマ運河の重要港を含む世界23カ国、40余りの港湾の権益を、米資産運用大手ブラックロックと国際的コンテナ輸送企業MSCに売却する計画を巡り、中国政府が国有海運大手の中遠海運(COSCO)による一部権益取得が認められない限り、取引を阻止する意向を示唆している。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が複数の関係者の話として伝えた。

WSJによると、中国当局はブラックロック、MSC、CKハチソン各社に対して、COSCOが取引から除外される場合、CKハチソンの港湾権益売却提案に待ったをかけるための措置を講じると伝えた。

ブラックロック、MSC、CKハチソンはいずれもCOSCOの権益取得に前向きな姿勢だが、以前に合意していた今月27日までの取引成立が実現する公算は乏しいという。

この計画は、パナマ運河における中国の影響力を弱めたいと繰り返し表明しているトランプ米大統領も注目。トランプ氏は最初に提案が発表された後、パナマ運河を「取り戻す」取引だと評価していた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ムーディーズ、アルゼンチンを2段階格上げ 見通し「

ワールド

ブラジル大統領、関税で「外国人の指示受けず」 トラ

ワールド

BHP、25年度の銅生産量が初の200万トン超え 

ビジネス

オルカン、保有者が500万人超える=三菱UFJAM
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 4
    アフリカ出身のフランス人歌手「アヤ・ナカムラ」が…
  • 5
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 6
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    「どの面下げて...?」ディズニーランドで遊ぶバンス…
  • 9
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 10
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 9
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 10
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中