ムーディーズ、アルゼンチンを2段階格上げ 見通し「安定的」に変更

格付け大手ムーディーズ・レーティングスは17日、アルゼンチンの外貨建てと自国通貨建ての長期発行体格付けを、「Caa3」から「Caa1」に2段階引き上げた。ただ、依然として投資不適格級にとどまった。格付け見通しは「ポジティブ」から「安定的」に変更した。写真は同社のロゴ。コロンビアのボゴタで5月撮影(2025年 ロイター/Luisa Gonzalez)
[17日 ロイター] - 格付け大手ムーディーズ・レーティングスは17日、アルゼンチンの外貨建てと自国通貨建ての長期発行体格付けを、「Caa3」から「Caa1」に2段階引き上げた。ただ、依然として投資不適格級にとどまった。格付け見通しは「ポジティブ」から「安定的」に変更した。
ムーディーズは格付け引き上げについて「広範にわたる取引所の自由化や(関与度は下がるものの)資本規制が、国際通貨基金(IMF)による新たな取り組みと相まって、通貨の流動性を支えているほか、対外的な財政状況への圧力緩和につながっている」と説明。さらに「信用イベントが起きる可能性が減った」とも指摘した。
ムーディーズは1月、アルゼンチンの格付けを「Caa3」に引き上げていた。引き上げは5年超ぶりだった。