BHP、25年度の銅生産量が初の200万トン超え 鉄鉱石も過去最高

資源大手BHPグループが18日発表した2025年度(24年7月―25年6月)の生産報告によると、銅と鉄鉱石がともに過去最高となった。写真は同社のロゴ。豪メルボルンで3月撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)
[18日 ロイター] - 資源大手BHPグループが18日発表した2025年度(24年7月―25年6月)の生産報告によると、銅と鉄鉱石がともに過去最高となった。
銅の生産量は初めて200万トンを上回り202万トン。自社予想範囲の上限となった。ただ、チリのエスコンディダ鉱山での鉱石品質低下を背景に、26年度の生産量は180万―200万トンに減ると予想した。
鉄鉱石は2億9000万トンで、予想範囲の上限となった。25年度第4・四半期(25年4―6月)の生産量は7750万トンで、ビジブル・アルファがまとめた市場予想の7590万トンを上回った。26年度の生産量は2億8400万―2億9600万トンになると予測した。
肥料の代表的な原料となる炭酸カリウムをカナダ・ジャンセン鉱山で生産する計画について、生産開始を2027年半ばと予想し、従来目標の26年終盤から後ずれさせた。設備投資が70億―74億ドルとなり、従来見込んでいた57億ドルより最大約29%増えるとし、「コストが増加する見通しとなったのはインフレと実質コストの上昇圧力、開発と目標に関する変更、および建設期間中の生産性が想定より低くなると現時点で評価しているためだ」と説明した。