ブラジル大統領、関税で「外国人の指示受けず」 トランプ氏に言及

ブラジルのルラ大統領(写真)は17日、関税を巡り外国人から指示は受けないと述べた。トランプ米大統領に言及したとみられる。写真はブラジリアで9日撮影(2025年 ロイター/Adriano Machado)
[サンパウロ 17日 ロイター] - ブラジルのルラ大統領は17日、関税を巡り外国人から指示は受けないと述べた。トランプ米大統領に言及したとみられる。
トランプ氏は先週、ブラジルからの輸入品に8月1日から50%の関税を課すと表明。同国で公判中のボルソナロ前大統領への対応や、米企業に対する不公平な貿易慣行が理由だとした。
ルラ氏は左派の学生活動家の集会で「この大統領に外国人が命令することはない」と強調。米ハイテク企業に対する規制と課税を進めると表明し、ハイテク企業は表現の自由を装った暴力とフェイクニュースの仲介者だと述べた。
その後、国民向けのテレビ・ラジオ演説では、ブラジルの主権防衛は外国のデジタルプラットフォームの行為から自国を守ることにも及ぶと言明した。
また、関税を巡り米国と協議してきたとし、5月に提案を送ったと改めて説明。「回答を期待したが、受け取ったのはブラジルの制度に対する脅しや、ブラジルと米国の貿易に関する虚偽の情報という形での容認できない脅迫だった」と述べた。
一方、ビエイラ外相はこの日、CNNブラジルに対し、ルラ氏はトランプ氏と協議する用意があると述べた。