中国、フェンタニル密売人に近く死刑判決も＝トランプ米大統領

７月１６日、トランプ米大統領（写真）は中国が合成麻薬フェンタニルの製造・流通に関わった密売人に近く死刑判決を下すと思うと述べ、中国との合意に楽観的な見通しを示した。ホワイトハウスで同日撮影（２０２５年　ロイター/Nathan Howard）

Trevor Hunnicutt

[ワシントン １６日 ロイター] - トランプ米大統領は１６日、中国が合成麻薬フェンタニルの製造・流通に関わった密売人に近く死刑判決を下すと思うと述べ、中国との合意に楽観的な見通しを示した。

「中国がこのフェンタニルをつくり出し、わが国に送り込んだ人々に死刑を宣告することになるよう作業を進めると思う」と説明。「近いうちにそうなると信じている」と述べた。

トランプ氏は、フェンタニル関連物質を含む薬物犯罪の刑期を長くする「ＨＡＬＴフェンタニル法」に署名する前に演説。このイベントにはフェンタニルの過剰摂取で死亡した人々の遺族が出席した。

中国外務省の報道官は１７日の定例会見で、フェンタニルは米国の問題であり、中国の問題ではないと改めて強調。フェンタニル問題に絡む米国の関税は「麻薬対策に関する中米の対話と協力に深刻な影響を与えた」と発言した。

その上で、米国が本当に中国と協力したいのであれば「客観的な事実を直視」し「対等で、敬意を持った、互恵的な」形で対話すべきだと述べた。