エヌビディアCEOに訪中巡り警告、米与野党上院議員が書簡

7月11日、米共和党のバンクス上院議員と民主党のウォーレン上院議員は、半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO、写真)が同日から中国を訪問するのを前に書簡を送り、米国の半導体輸出規制を弱体化させる疑いのある企業との面会を控えるよう警告した。5月29日、バークレーで撮影(2025年 ロイター/Manuel Orbegozo)
Max A. Cherney
[サンフランシスコ 11日 ロイター] - 米共和党のバンクス上院議員と民主党のウォーレン上院議員は11日、半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が同日から中国を訪問するのを前に書簡を送り、米国の半導体輸出規制を弱体化させる疑いのある企業との面会を控えるよう警告した。
中国軍や同国情報機関と協力関係にある企業や、米国の輸出規制対象になっている企業との面会も控えるよう求めた。
両議員は書簡で、フアン氏の訪中が「中国軍と緊密に協力する企業を正当化し、米国の輸出管理の抜け穴を突くような議論が行われる可能性を懸念している」と伝えた。
フアン氏は5月に台北で開かれた見本市で、トランプ米大統領によるAI半導体輸出規制の一部撤廃決定を称賛し、従来の規制は失敗だったとの見方を示した。
両上院議員は、高度なAIハードウエアが「中国の軍備近代化の取り組みを加速させる可能性がある」と指摘。エヌビディアの対応が中国のAI・半導体産業を支援する可能性があるという懸念をこれまで表明してきたとし、同社の新たな上海研究施設を例に挙げた。