マスク氏のチャットボット、反ユダヤ主義的との苦情受け投稿削除

7月8日、米実業家イーロン・マスク氏の人工知能(AI)新興企業「xAI」が開発したチャットボット「Grok(グロック)」は、「不適切な」投稿を削除したと明らかにした。写真はxAIとグロックのロゴ。2月16日、ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニカ市で撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[8日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏の人工知能(AI)新興企業「xAI」が開発したチャットボット「Grok(グロック)」は8日、「不適切な」投稿を削除したと明らかにした。Xユーザーと有力ユダヤ人団体「名誉毀損防止同盟(ADL)」から、反ユダヤ主義的な表現を用いたり、ナチス・ドイツの独裁者ヒトラーを賞賛したりしているとの苦情を受けていた。
GrokはXに「xAIは真実のみを追求する訓練を行っており、数百万人のXユーザーのおかげでモデルを迅速に更新することができる」と投稿した。
これに先立っては、ヒトラーが反白人感情と闘うのに最適な人物だと示唆。また、ユダヤ系の姓を持つ人々が極端な反白人主義に責任があるといった投稿を行っていた。