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ハマス、カタール・エジプト仲介の停戦案検討 イスラエルの撤退要求

2025年07月03日(木)08時23分

パレスチナのイスラム組織ハマスは2日、パレスチナ自治区ガザでの紛争終結とイスラエル軍の撤退を確実にする合意を目指し、仲介者らによる新たな停戦提案を検討しているとの声明を発表した。写真はハマスに誘拐された人質の解放を求める集会。イスラエルのテルアビブで2日撮影(2025年 ロイター/Ammar Awad)

[カイロ 2日 ロイター] - パレスチナのイスラム組織ハマスは2日、パレスチナ自治区ガザでの紛争終結とイスラエル軍の撤退を確実にする合意を目指し、仲介者らによる新たな停戦提案を検討しているとの声明を発表した。

トランプ米大統領は1日、ハマスに対し、イスラエルとの60日間の停戦に向けて仲介国カタールとエジプトが提示する「最終提案」に同意するよう促した。

ハマスは、カタールとエジプトから受け取った新たな停戦案を検討しているとした上で、イスラエルがガザから撤退することが必要だと述べた。

これに対し、イスラエルのネタニヤフ首相は2日、ハマスを排除すると改めて表明。「ハマスは存在しなくなる」とし、ハマスがガザを支配する状況には戻らないとしている。

双方は従来の立場を繰り返し表明しており、歩み寄りが実現するかは不透明だ。

イスラエルのサール外相は2日、訪問先のエストニアでの会見で、ガザでの戦闘を終結し、拘束されている人質を返還するために、ハマスとの合意実現に「真剣に取り組んでいる」と言明。

「われわれは(米政権の)ウィットコフ中東担当特使の提案にも同意した。一定の前向きな兆候も存在する」とし、ハマスが人質を解放し武器を放棄すれば、ガザでの紛争は明日にも終結する可能性があると述べた。

ハマスが拘束している人質50人のうち、約20人は生存しているとみられている。

ロイター
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