サウジ原油輸出、6月急増し1年超ぶり高水準 供給途絶懸念の中

　７月２日　サウジアラビアの原油輸出量が６月、１年超ぶりの高水準に急増した。写真は２０２３年１０月撮影（２０２５年　ロイター／Dado Ruvic）

[ロンドン １日 ロイター] - サウジアラビアの原油輸出量が６月、１年超ぶりの高水準に急増した。中東紛争による供給途絶が懸念される中、海外の貯蔵施設への輸出量が増加した。

調査会社Ｋｐｌｅｒのデータによると、６月の原油輸出は５月の水準から日量４５万バレル増の日量６３３万バレルとなった。Ｋｐｌｅｒは、７月には日量７５０万バレル近くまでさらに増加する可能性があるとしている。

６月の増加は、イスラエルとイランの紛争に伴う供給途絶への懸念と、米国のイラン核施設攻撃が背景だった。

関係筋によると、石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「ＯＰＥＣプラス」とサウジアラビアは、長年の減産の後、市場シェアの拡大を目指している。

６月にはまた、ＯＰＥＣプラスが日量４１万１０００バレル増産を決定している。