香港の新世界発展、約110億ドルの借り換えを金融機関が確約

香港の不動産デベロッパー、新世界発展は６月３０日、８８２億香港ドル（約１１２億４０００万米ドル）相当の借り換えについて、金融機関から確約を得たことを明らかにした。香港の新世界タワーで２０２４年に撮影（２０２５年　ロイター／Tyrone Siu）

[３０日 ロイター] - 香港の不動産デベロッパー、新世界発展は３０日、８８２億香港ドル（約１１２億４０００万米ドル）相当の借り換えについて、金融機関から確約を得たことを明らかにした。香港で過去最大規模の借り換えとなる見込みだ。

不動産市況の冷え込みを背景に、新世界発展は約２０年ぶりの通期赤字に転落。負債比率は同業他社の中でも最も高い水準にある。昨年は２度、最高経営責任者（ＣＥＯ）が交代した。

新世界発展は借り換え計画について、銀行ローンを含む既存のオフショア無担保債務の一部を新たなファシリティーを通じて借り換えるほか、残りのローン契約の条件も調整したと説明。新たな融資枠は、満期の異なる複数の銀行ローンから構成されており、最も早いものは２０２８年６月３０日となっている。

ロイターは先に、新世界発展が１６日に期限を迎えた米ドル建て債の利払いを履行したと報じていた。