ＮＹ市長の民主党予備選後、イスラム憎悪投稿が急増＝活動団体

　１１月のニューヨーク市長選に向けた民主党の予備選で、ゾーラン・マムダニ州下院議員（写真）が番狂わせで勝利して以来、インターネット上でイスラム教徒であるマムダニ氏を攻撃するヘイト（憎悪）投稿が急増している。ニューヨーク市で２５日撮影(２０２５年　ロイター/David 'Dee' Delgado)

[ワシントン ２７日 ロイター] - １１月のニューヨーク市長選に向けた民主党の予備選で、ゾーラン・マムダニ州下院議員が番狂わせで勝利して以来、インターネット上でイスラム教徒であるマムダニ氏を攻撃するヘイト（憎悪）投稿が急増している。

米イスラム関係評議会（ＣＡＩＲ）傘下の活動団体、ＣＡＩＲ・アクションが２７日発表したところでは、２４日に投票が締め切られた後の２４時間で、マムダニ氏もしくは同氏の選挙戦に言及した暴力的なヘイト関連投稿が少なくとも１２７件あり、中には殺害をほのめかす脅迫もあった。今月、予備選よりも前に集計した１日平均に比べて５倍の数だ。

同じ２４時間に、何らかの形でイスラム嫌悪の誹謗中傷や敵意を含んだ投稿は約６２００件に上った。

ＣＡＩＲ・アクションによると、トランプ米大統領（共和党）に近い人物らも反ムスリムの言説を拡散している。長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏は２５日にＸで、市民が投票によって２００１年９月１１日の米同時多発攻撃を支持したという趣旨の投稿をシェアし、「ニューヨーク市は陥落した」というコメントを添えた。　

民主社会主義者を自称するマムダニ氏は、ウガンダ生まれのインド系移民でイスラム教徒。１１月の本選で勝利すれば、ニューヨーク初のイスラム教徒およびインド系の市長となる。