最新記事
韓国社会

韓国ソウル市、10月に完全非接触「タグレス」交通システム導入へ カードをかざさず電車やバス乗車が可能に

2025年6月30日(月)16時00分
佐々木和義
ソウル市内のバスに設置された交通カード「T-Money」の決済装置

ソウル市内のバスに設置された交通カード「T-Money」の決済装置 yllyso / Shutterstock.com

<日本でも実用化へ動いている非接触式の交通カードをソウル市がスタートへ>

韓国ソウル市は2025年10月を目処に、「T-Money(Tマネー)」などの交通カードをタッチすることなくバスに乗車できる非接触式決済システム(タグレス)のモデル事業を開始する計画だ。

タグレス機能を含むアプリをスマートフォンにインストールした利用者は、カードやスマートフォンをかばんやポケットから取り出すことなく乗車できるシステムで、市は36路線500台余りで実験を開始し、地下鉄1~8号線にも拡大したい考えだ。

日本にはJR東日本が運営するSUICAや関東の私鉄各社が発行するPASMO、JR西日本のICOCA、関西の私鉄各社が発行するPiTaPaなど、さまざまな交通系ICカードがあるが、韓国は「T-Money」が交通カードの代名詞となっている。

T-Moneyはソウル市が出資して2004年に導入した交通カードで、首都圏の地下鉄や路線バスでのサービス開始後、慶尚北道安東市と済州道でも導入され、その後韓国全土に普及した。

韓国鉄道公社KORAILの中長距離路線を除くほとんどの鉄道、バス、タクシーで利用できるほか、コンビニエンスストアでの買い物や高速道路の通行料の支払いなどでも利用可能となっている。

ソウル市内の地下鉄改札にあるT-Moneyの読み取り装置

ソウル市内の地下鉄改札にあるT-Moneyの読み取り装置 (撮影=筆者)

建築
顧客の経営課題に寄り添う──「経営のプロ」の視点を持つ「異色」の建築設計事務所
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエル軍、ガザ北部で大規模爆撃 銃撃や空爆で3

ビジネス

ECB、物価の上下いずれの乖離にも等しく対応 新金

ワールド

シリアやレバノンとの外交樹立に関心、ゴラン高原対象

ビジネス

日産、英工場で早期退職募集 世界で2万人削減の一環
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 2
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 3
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。2位は「身を乗り出す」。では、1位は?
  • 4
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 5
    メーガン妃への「悪意ある中傷」を今すぐにやめなく…
  • 6
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 7
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 8
    自撮り動画を見て、体の一部に「不自然な変形」を発…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    突出した知的能力や創造性を持つ「ギフテッド」を埋…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々と撤退へ
  • 3
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 4
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 5
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 6
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 7
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 8
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 9
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 10
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中