Heekyong Yang
[ソウル 28日 ロイター] - 韓国の半導体株が28日、急落した。サムスン電子は一時9.5%安、SKハイニックスは11.1%安となった。人工知能(AI)インフラ投資に絡む資金調達リスクへの懸念が高まったほか、中国との競争激化も不安材料となり、AI関連株の売りが加速している。
SKハイニックスの米国預託証券(ADR)は前日の米国市場で143.02ドルで取引を終え、新規株式公開(IPO)価格の149ドルを割り込んだ。
総合株価指数(KOSPI)は0120GMT(日本時間午前10時20分)時点で約8%下落した。
アナリストによると、こうした売りは、AIインフラの資金調達を巡る懸念、中国の技術進歩、中国企業との競争激化が重なったことを反映している。
キウム証券のアナリスト、ハン・ジヨン氏は、中国企業が国産の深紫外線(DUV)露光装置を開発しているとの報道を受け、中国のメモリーメーカーが生産能力の拡大を加速させ、世界のメモリー市場での競争が激化するとの懸念が再び強まったと指摘した。また、今週後半に相次ぐ決算発表を控え、投資家の警戒感も強まっていると述べた。
これとは別に、エヌビディアが大規模データセンター事業の一環として、対話型AI「チャットGPT」を手がけるオープンAIに対し約2500億ドルの融資保証を提供する方向で協議していると、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が26日報じたことを背景に、エヌビディア株は5%近く下落。エヌビディアが顧客企業をどこまで財務的に支援するのかについて、投資家の間で懸念が広がった。
さらに投資家心理を圧迫したのが、中国の低コストのオープンソースAIモデル「Kimi K3」などの人気拡大だ。将来のAI処理負荷が想定より軽くなる可能性が意識され、先端AIチップや広帯域メモリー(HBM)の需要が予想を下回るのではないかとの懸念が浮上した。
一方、中国のメモリーメーカー、長鑫存儲技術(CXMT)が前日の中国市場で好調な上場を飾ったことも、世界のメモリー業界での競争激化への懸念を強めた。