サウジ第1四半期純ＦＤＩ、前期比7％減 目標大きく下回る

サウジアラビア統計局が２９日に発表した統計によると、第１・四半期の純外国直接投資（ＦＤＩ）は前期比７％減少した。野心的な目標達成にはなお後れを取っている。写真は５月２８日、リヤドで撮影（２０２５年　ロイター/Hamad I Mohammed）

[リヤド ２９日 ロイター] - サウジアラビア統計局が２９日に発表した統計によると、第１・四半期の純外国直接投資（ＦＤＩ）は前期比７％減少した。野心的な目標達成にはなお後れを取っている。

第１・四半期のＦＤＩは２２２億リヤル（５９億２０００万ドル）で、２０２４年第４・四半期の２４０億リヤル（６４億ドル）から減少した。

ただ、前年同期の１５５億リヤル（４１億３０００万ドル）からは４４％増加した。

石油依存度の低減、民間部門の拡大、雇用創出を目指す経済改革プログラム「ビジョン２０３０」においてＦＤＩ拡大は主要な課題で、３０年までに１０００億ドルを誘致する目標を設定。「ギガプロジェクト」と呼ばれる大規模開発事業や、スポーツ、観光、娯楽といった分野の拡大に巨額資金を投入しているが、なお目標をはるかに下回っている。

２１年にＦＤＩ目標が初めて発表された際、複数の関係筋はロイターに、サウジが投資の受け皿より資本供給源と見なされており、外国投資家は同国のビジネス環境を乗り切るのに苦慮する可能性があるとの見方を示していた。