トルコ大統領、イスラエル・イランの恒久停戦訴え ガザ問題解決も

トルコのエルドアン大統領は25日、オランダのハーグで行われた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議(サミット)に出席し、イスラエルとイランの停戦の恒久化を訴えるとともに、パレスチナ自治区ガザの人道危機解消のため停戦を求めた。写真はハーグで撮影(2025年 ロイター/Piroschka Van De Wouw)
[アンカラ 25日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は25日、オランダのハーグで行われた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議(サミット)に出席し、イスラエルとイランの停戦の恒久化を訴えるとともに、パレスチナ自治区ガザの人道危機解消のため停戦を求めた。トルコ大統領府が発表した。
エルドアン氏は、地域情勢の緊張、二国間関係、欧州連合(EU)との関係、防衛産業協力について、仏独英首脳らと協議。24日にはトランプ米大統領と会談した。
トルコ大統領府によると、エルドアン氏はマクロン仏大統領に「イスラエルとイランの停戦を歓迎し、既成事実となった現状が一刻も早く永続的な平穏に転換する必要がある。さらに、ガザの人道危機はますます深刻化しており、同様に永続的な停戦が緊急に必要だ」と訴えた。
メルツ独首相にはガザの人道危機の解決策を見いだす必要があると訴え、スターマー英首相にはガザの人道危機を忘れてはならないと呼びかけた。
一方、イランと米国間の問題は外交を通じてのみ解決できると指摘。サミット後の記者会見で「トランプ大統領の努力によって達成された停戦を歓迎する。各勢力が私の友人であるトランプ氏の呼びかけを無条件で順守するよう期待する」と述べた。