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香港中銀が為替介入、ペッグ下限到達で12億米ドル売却

2025年06月26日(木)10時07分

香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)は6月26日、香港ドルが許容変動幅の下限に達したことを受け、12億米ドル規模の米ドル売り・香港ドル買い介入を行ったと明らかにした。写真は香港ドルの紙幣。2017年5月撮影のイメージ写真(2025年 ロイター/Thomas White/Illustration)

[香港/上海 26日 ロイター] - 香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)は26日、香港ドルが許容変動幅の下限に達したことを受け、12億米ドル規模の米ドル売り・香港ドル買い介入を行ったと明らかにした。

香港ドルは1米ドル=7.75─7.85香港ドルの範囲で変動するドルペッグ制を採用し、HKMAがレンジの上限と下限で介入してペッグを維持している。

HKMAによると、銀行システムの流動性を示す総残高は27日に94億2000万香港ドル減少する。香港ドル相場の低迷が続き、追加介入が行われた場合、香港ドルの流動性はさらに縮小する見通し。

香港ドルは5月から6月にかけて、大規模な株式公開や割安株の買いに中国本土や海外から資金が流入したため急変動した。

資金流入による香港ドル高を受け、HKMAはペッグを維持するため香港ドル売却を迫られ、銀行システムの流動性が増加したことから香港銀行間取引金利は急低下。このため香港ドルを借り入れて他市場に振り向けるキャリートレードが拡大している。

ロイター
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