米中東特使、イラン核開発「レッドライン」 包括和平合意に期待

6月25日、トランプ米政権のウィトコフ中東担当特使(写真)は、イランによる核濃縮と核兵器開発は米国にとって「レッドライン(越えてはならない一線)」にあたると述べた。5月28日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)
[25日 ロイター] - トランプ米政権のウィトコフ中東担当特使は25日、イランによる核濃縮と核兵器開発は米国にとって「レッドライン(越えてはならない一線)」にあたると述べた。同時に、イランとの包括的和平合意に期待を示した。
ウィトコフ氏はCNBCに対し、「(核の)兵器化は認められない」とし、「そうなれば地域全体が不安定化する。全ての国が(核)弾頭を必要とすることになり、そうした事態は絶対に避けなければならない」と述べた。
また、イランとの包括的和平合意に期待しているとも表明。イランは準備ができていると強く感じているとし、イスラエルと一部のアラブの国が国交を結んだ「アブラハム合意」に関連する国々を巡り大きな発表がある可能性があると示唆した。
トランプ米大統領はこの日、オランダ・ハーグで開いた記者会見で、米政府が来週にもイランと核問題を巡り協議する計画で、「合意に署名する可能性がある」と述べている。