トランプ氏「3─4人から選ぶ」、次期FRB議長巡り

トランプ米大統領は25日、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を「ひどい」と評し、次期FRB議長について、自身が候補者と見なす「3─4人の中から」選ぶ考えを示した。写真は2017年11月、パウエル議長の指名発表のためローズガーデンに到着した同大統領(2025年 ロイター/Carlos Barria)
[ハーグ 25日 ロイター] - トランプ米大統領は25日、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を「ひどい」と評し、次期FRB議長について、自身が候補者と見なす「3─4人の中から」選ぶ考えを示した。パウエル氏の後任候補と面接しているかという記者団からの質問に応じた。
これまでに、ウォーシュ元FRB理事、ホワイトハウスの国家経済会議(NEC)のハセット委員長、ウォラーFRB理事、ベセント財務長官らが有力候補と目されている。
ハセット委員長は25日にホワイトハウスで、パウエル氏の後任についてトランプ大統領と話し合ったかについて言及を避けつつ、「(トランプ)大統領は自分が気に入った人物を選ぶだろう。それはパウエル氏ではない」と述べた。
一部のアナリストは、パウエル氏が来年5月に退任する前から「影の」FRB議長となる次期候補を示唆することで、金融政策に影響を与えようとする試みだと見ている。
トランプ大統領は、これまでパウエル議長が利下げに動かないことを繰り返し批判。近く議長を解任するか後任を指名する考えを示唆してきた一方で、今月12日にはホワイトハウスで「私は彼を解任するつもりはない」とも述べた。