米北東部と中西部、猛暑で列車運行などに支障 体感温度43度も

6月23日、米国の北東部と中西部は、記録的な猛暑に見舞われ、電力供給と列車の運行に混乱を来した。写真は、高温注意報が発令される中、帽子をかぶり傘をさして道路を横断するカップル。米ニューヨーク市クイーンズ地区で23日撮影(2025年 ロイター/Kylie Cooper)
[23日 ロイター] - 米国の北東部と中西部は23日、記録的な猛暑に見舞われ、電力供給と列車の運行に混乱を来した。
全米の大半の地域で週末から高温注意報が発令されており、今週いっぱい続く見通しだ。東海岸の当局は、高温多湿により多くの地域で体感温度が摂氏43度に達する可能性があると警告している。
米国立気象局は、夜間も「酷暑」は収まらず、東海岸の都市の夜間気温は30度前後になると予想している。
東海岸では23日、複数の列車が安全対策のため運行を一時停止し、全米鉄道旅客公社(アムトラック)は「高温制限」により列車の速度を落とすと発表した。制限は気温が35度を超えると発動される。
米国の電力網事業者は、冷房や扇風機の使用による電力需要の急増が予想されるとし、発電所に対して最大出力で運転する準備を整えるよう指示した。
ニューヨーク市では24日の最高気温が過去最高の36度に達すると予想されている。アラスカ州でも先週、史上初の熱中症注意報が出された。
一方、英国の科学者チームは、イングランド全域で今週、極端な暑さにより数百人が死亡する可能性があるとの分析結果を示した。中国でも先月、気温が急上昇した。科学者は、異常な高温が急速に「新常態」になりつつあると警告している。