オマーン、湾岸諸国初の個人所得税導入 2028年から

　６月２３日、中東のオマーンが湾岸諸国の中で初めて個人所得税を導入する。財政収入源の多様化が狙い。マスカットで４月２５日撮影（２０２５年　ロイター/Ibraheem Abu Mustafa）

［ドバイ　２３日　ロイター］ - 中東のオマーンが湾岸諸国の中で初めて個人所得税を導入する。財政収入源の多様化が狙い。

税務当局が２２日発表した政令によると、２０２８年から年間所得が４万２０００オマーンリアル（１０万９０９１ドル）以上の個人に対し、５％の税率を課す。人口の約１％が課税対象になるという。

オマーンは、公的債務の削減、財源の多様化、経済成長促進に向け２０２０年に中期財政プログラムを開始したが、依然、石油収入に大きく依存する。

税務当局は「この法律には、教育、医療、相続、ザカート、寄付、一次住宅など、オマーンの社会状況を考慮した控除や免除も含まれる」としている。