ブラジル中銀7会合連続利上げ、19年ぶり高水準15% 今後は維持へ

6月18日、ブラジル中央銀行は金融政策委員会(COPOM)で政策金利を0.25%ポイント引き上げ、15%とした。写真はブラジル中銀のロゴ。2024年12月、ブラジリアの本部で撮影(2025年 ロイター/Adriano Machado)
Marcela Ayres
[ブラジリア 18日 ロイター] - ブラジル中央銀行は18日の金融政策委員会(COPOM)で政策金利を0.25%ポイント引き上げ、15%とした。決定は全会一致。利上げは7会合連続で、金利は2006年7月以来の高水準に達した。
ロイター調査ではエコノミスト39人中27人が金利据え置きを予想。一方、金利先物では据え置きと利上げの確率はほぼ五分五分だった。
中銀は声明で、現在の金利水準を維持する方針を示した。
「委員会は利上げサイクルの中断を見込んでおり、その累積的な影響を検証し、現在の金利水準が非常に長期にわたって安定すると仮定した場合、インフレ率が目標に収束するのに十分かどうかを評価する」と記した。
警戒を続け、必要なら利上げ再開をちゅうちょしないとも付け加えた。
バンコ・インテルのチーフエコノミスト、ラファエラ・ビトリア氏は、12月利下げの可能性がなおあると考えている。
中銀声明は「成長が幾分緩やかになっている」にもかかわらず、国内の経済活動は依然として一定の力強さを示していると指摘した。
ブラジルレアルは前回会合以降上昇しているものの、政策当局者は25年のインフレ見通しを5月時点の4.8%から4.9%に引き上げた。26年末時点のインフレ見通しは3.6%に据え置いた。