エア・インディア、ワイドボディ機国際線運航15％削減へ

インド航空大手のエア・インディアは１８日、今後数週間、国際線のうち機内通路が２本あるワイドボディ機の運航を１５％削減すると発表した。写真はチャンドラセカラン会長、グレイターノイダで２０２０年２月撮影（２０２５年　ロイター/Anushree Fadnavis）

[１８日 ロイター] - インド航空大手のエア・インディアは１８日、今後数週間、国際線のうち機内通路が２本あるワイドボディ機の運航を１５％削減すると発表した。

英ロンドン近郊ガトウィック行き１７１便（ボーイング７８７）が離陸後間もなく墜落した先週の事故を受け、同社が安全点検を続けていることや、運航に支障が出ている現状を理由に挙げた。

この運航削減は少なくとも7月中旬まで続ける。「運航の安定性や効率性の向上を確保し、乗客の不便を最小化する」のが目的。

また、発表によると、同社は保有するボーイング７８７―８と７８７－９型機合わせて３３機のうち２６機の点検が完了し、運航再開が承認された。残りの機体は今後数日で点検し、７７７型機も追加点検を計画している。

地元テレビ局タイムズナウは同日、チャンドラセカラン会長のインタビューを放映。同会長は事故機の両エンジンでこれまで異常は確認されていないと述べた。右エンジンは今年３月に新しいエンジンを装着したばかりで、左エンジンの最終点検は２０２３年だったという。

事故機にはＧＥエアロスペースのＧＥｎｘエンジンが搭載されていた。