ロシアは景気後退の瀬戸際、経済相が警告 中銀は過熱脱却と分析

6月19日、ロシアのレシェトニコフ経済発展相は、サンクトペテルブルク国際経済フォーラムで、国内経済はリセッション(景気後退)の瀬戸際にあるとの認識を示した。モスクワで2024年6月撮影(2025年 ロイター/Maxim Shemetov)
[サンクトペテルブルク(ロシア) 19日 ロイター] - ロシアのレシェトニコフ経済発展相は19日、サンクトペテルブルク国際経済フォーラムで、国内経済はリセッション(景気後退)の瀬戸際にあるとの認識を示した。
一部の経済指標では減速が見られるものの、それらは過去の数値に過ぎないと指摘。「現在の企業の実感や景気指標を見ると、すでに景気後退入の瀬戸際にいるように見える」と述べた。
ロシア中央銀行は今月、2022年以来となる利下げを実施し、政策金利を21%から20%へ引き下げた。しかし、企業は数カ月前から高金利が投資を阻害していると不満を訴えており、経済成長はすでに鈍化し始めている。
中銀のナビウリナ総裁は同フォーラムで、現在のGDP(国内総生産)成長率の減速は「経済の過熱状態からの脱却」との見解を示した。