ニュース速報
ワールド

米海兵隊200人がロスで活動開始、初の拘束者 14日の大規模デモ控え

2025年06月14日(土)11時23分

 米軍はロサンゼルスに配備された海兵隊員が13日に初めて一般市民を拘束したと明らかにした。入国管理当局の強制捜査に対する抗議デモを受け、隊員約200人が現地に入った(2025年 ロイター/David Ryder)

Omar Younis Brad Brooks Phil Stewart Idrees Ali

[ロサンゼルス 13日 ロイター] - 米軍はロサンゼルスに配備された海兵隊員が13日に初めて一般市民を拘束したと明らかにした。入国管理当局の強制捜査に対する抗議デモを受け、隊員約200人が現地に入った。

14日に予想される全国デモを前に、すでに配備されている州兵部隊と合流した。指揮を取る陸軍幹部によると、海兵隊員は連邦政府ビルを警備する。トランプ政権は計700人の隊員をロサンゼルスに派遣することを承認している。

国内の騒乱に軍部隊が投入されるのは1992年のロサンゼルス暴動以来。当時のカリフォルニア州知事がブッシュ大統領(父)に反乱法の適用を要請した。

海兵隊と州兵は連邦政府の財産と人員を保護するために配備され、市民を一時的に拘束できるが、正式逮捕には法執行機関に引き渡すことが義務付けられている。

米軍は派遣部隊が初めて市民を拘束したことを確認。拘束されたのは退役軍人の移民男性(27)で、所用で市西部の連邦ビルを訪れたところ、立ち入り制限区域で停止を求められたという。男性はその後釈放された。

14日には首都ワシントンでの軍事パレードに反対するデモが全米で行われる。「ノー・キングス」デモと名付けられた活動の主催者によると、約1800カ所でデモが予想され、カリフォルニア州内では200カ所で行われるという。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:中国で値下げ競争激化、デフレ長期化懸念 

ワールド

米政権、農場やホテルでの不法移民摘発一時停止を指示

ワールド

焦点:イスラエルのイラン攻撃、真の目標は「体制転換

ワールド

イランとイスラエル、再び相互に攻撃 テヘラン空港に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 2
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生きる力」が生んだ「現代医学の奇跡」とは?
  • 3
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されずに「信頼できない人」を見抜く方法
  • 4
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 5
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 6
    構想40年「コッポラの暴走」と話題沸騰...映画『メガ…
  • 7
    逃げて!背後に写り込む「捕食者の目」...可愛いウサ…
  • 8
    メーガン妃の「下品なダンス」炎上で「王室イメージ…
  • 9
    「結婚は人生の終着点」...欧米にも広がる非婚化の波…
  • 10
    先進国なのに「出生率2.84」の衝撃...イスラエルだけ…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 5
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、…
  • 6
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 7
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 8
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 9
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 10
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中