米財務長官、中国に貿易合意順守を呼びかけ 「均衡ある調整」可能

ベセント米財務長官は11日、中国に対し、先月ジュネーブで米中が実施した貿易を巡る協議での合意事項を順守するよう呼びかけた。ロンドンで10日撮影(2025年 ロイター/Toby Melville)
[ワシントン 11日 ロイター] - ベセント米財務長官は11日、中国に対し、先月ジュネーブで米中が実施した貿易を巡る協議での合意事項を順守するよう呼びかけた。
ベセント氏は米議会下院の歳入委員会で行った証言で、中国には輸出向けの過剰生産から国内消費の拡大にシフトすることで経済を安定させる「またとない機会」があると指摘。同時に「中国は貿易交渉において信頼できるパートナーでなければならない」とし、「先月ジュネーブで合意した当初の貿易協定を順守することで中国が軌道修正すれば、世界の二大経済大国間の大規模で美しくバランスが取れた調整が可能になる」と述べた。
米中は5月にジュネーブで実施した1回目の閣僚級通商協議に続き、今月9─10日にロンドンで2回目の閣僚協議を実施。ベセント氏も同協議に出席していたが、下院公聴会に出席するために早めに切り上げ、ワシントンに戻っていた。