ゼレンスキー氏「キーウに最大規模の攻撃」、世界遺産にも被害

6月10日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアが9日夜から10日未明にかけて首都キーウをドローン(無人機)とミサイルで大規模な攻撃を実施したと指摘した。写真はロシアのドローン攻撃を受けた現場で消火作業にあたる消防士。キーウで10日撮影(2025年 ロイター/Thomas Peter)
[キーウ 10日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、ロシアが9日夜から10日未明にかけて首都キーウに侵攻開始後で最大級の攻撃を実施したと指摘し、同志国・地域に対しロシアに停戦圧力をかけるよう改めて訴えた。
ウクライナのトチツィキー文化相はによると、攻撃によりキーウの歴史地区にある世界遺産の聖ソフィア大聖堂が被害を受けたと述べた。当局によると攻撃で1人が死亡したという。
ゼレンスキー氏は、「ロシアのミサイルと(ドローン)シャヘドによる攻撃は、ロシアを平和に導こうとする米国など世界各国の取り組みを台無しにするものだ」とXに投稿した。
シビハ外相は西側諸国に対し、ロシアに対する追加制裁の即発動、ウクライナへの防空システム提供を訴えた。
ウクライナ空軍は、キーウへの攻撃では、ドローン(無人機)315機とミサイル7発が使用されたとしたうえで、ドローン277機、ミサイル全てを破壊したと明らかにした。