中国の習主席、韓国大統領と電話会談 相互の尊重と友好呼びかけ

6月10日、中国の習近平国家主席は、韓国の李在明大統領と電話で会談し、両国は互いの核心的利益と主要な関心事を尊重し、関係が「正しい軌道」で前進するようにすべきだと述べた。北京で5月13日、代表撮影(2025年 ロイター)
[北京/ソウル 10日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は10日、韓国の李在明大統領と電話で会談し、両国は互いの核心的利益と主要な関心事を尊重し、関係が「正しい軌道」で前進するようにすべきだと述べた。中国国営の中国中央テレビ(CCTV)が報じた。
CCTVによると、習氏は先週就任した李大統領との初めての電話会談で、健全で安定し、継続的に深化する中韓関係は地域と世界の平和と安定に資するものだと発言。
また、両国が交流を強化し、「友好的な隣国」への道を堅持し、世界と地域の産業、サプライチェーンを共同で守ることを呼びかけた。
中韓の戦略的協力パートナーシップがさらなる利益を両国にもたらし「混沌とした地域・国際情勢にさらなる確実性を与える」とも発言した。
韓国にとって中国は最大の貿易相手国。両国関係は、米軍のミサイル防衛システムが韓国に配備された2017年に悪化したが、その後、外交関係は改善している。
韓国大統領府によると、李氏は習氏に、両国が経済、安全保障、文化の分野でより活発な交流と協力を進めることを希望すると述べた。