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トランプの州兵派遣に「法的根拠」はあるのか?...「連邦」か「州」か

2025年6月11日(水)08時02分
ロサンゼルス

トランプ大統領は、移民の取り締まりに抗議する数百人規模のデモ活動が続くカリフォルニア州に州兵部隊を派遣した。写真は、派遣されたカリフォルニア州兵。6月8日、ロサンゼルスで撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)

トランプ大統領は、移民の取り締まりに抗議する数百人規模のデモ活動が続くカリフォルニア州に州兵部隊を派遣した。抗議活動は連邦法執行機関の妨害行為であり、米国政府の権威に対する「反乱の一形態」である可能性があると指摘した。ヘグゼス国防長官は9日、抗議活動への対応の一環として、海兵隊員700人を動員した。

カリフォルニア州は同日、ロサンゼルス郡への「違法な」軍隊配備を中止し、州兵をニューサム州知事の指揮下に復帰させるようトランプ政権を提訴した。


 

州兵の配備を正当化する法律

トランプ大統領は7日、カリフォルニア州兵を召集する命令の中で、米軍の役割を概説した連邦法である合衆国法典第10編を引用した。

合衆国法典第10編第12406条の規定では、米国が侵略された場合、「反乱または反乱の危険」がある場合、または「大統領が正規軍をもってして米国の法律を執行できない」場合、大統領が州兵部隊を連邦政府の任務に派遣することを認めている。

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