インド製造業PMI、5月改定57.6 3カ月ぶり低水準

6月2日、S&Pグローバルがまとめた5月のHSBCインド製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は57.6で、前月の58.2から低下し、3カ月ぶりの低水準となった。写真は2016年7月、アーメダバードで撮影(2025年 ロイター/Amit Dave)
[ベンガルール 2日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた5月のHSBCインド製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は57.6で、前月の58.2から低下し、3カ月ぶりの低水準となった。
物価上昇圧力と地政学的緊張で需要が鈍化した。ただ、雇用創出は過去最高を記録した。
速報値の58.3から下方修正されたが、好不況の分かれ目となる50を依然大幅に上回った。
HSBCのインド担当チーフエコノミスト、プラジュル・バンダリ氏は「生産と新規受注の拡大ペースが前月から鈍化したものの、5月のPMIは製造業が引き続き力強く成長したことを示している」と述べた。
新規受注指数は3カ月ぶりの低水準。ただ、健全な国内消費と輸出を背景に歴史的に見て高水準を維持した。
生産指数は2月以来の低水準。ただ、製造業者は今後1年について楽観的な見方を維持した。
雇用は統計開始以来、最高のペースで増加。正規雇用の創出が臨時雇用を上回った。
投入価格指数は6カ月ぶりの高水準。企業はコストを顧客に転嫁しており、産出価格指数は約11年ぶりの高水準となった。