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韓国大統領選

韓国大統領選挙、最終投票率79.4% 一部では二重投票などのトラブルも

2025年6月3日(火)21時20分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
投票をする親子

6月3日、ソウルでの投票のようす REUTERS/Kim Hong-Ji

<選挙戦をリードしてきた革新系のイ・ジェミョンか、最近支持率を伸ばした保守系のキム・ムンスか......>

3日午前6時、全国の投票所およそ1万4千カ所で一斉に始まった韓国の第21代大統領選挙は、最終投票率が79.4%と暫定集計された。

今回の大統領選挙は、ユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の罷免決定で行われる補欠選挙のため投票は夜8時まで行われ、投票が締め切られると全国254の開票所で7万人余りが参加した中で開票作業が始まった。開票状況は中央選管のホームページでリアルタイムで確認できるという。

韓国中央選挙管理委員会は3日午後8時、投票を締め切った結果、総選挙人4439万1871人のうち3524万916人が参加したことが暫定集計されたと発表した。最終投票率には先月29〜30日に実施した事前投票投票率(34.74%)と在外·船上·居所投票の投票率が反映された。

当初は今回の大統領選挙の事前投票率が第20代大統領選挙の事前投票率(36.93%)より小幅に低く、第20代大統領選挙の投票率(77.1%)とほぼ同じだろうという観測が出たが、結果は違った。

地域別に見れば、光州(クァンジュ)が83.9%で最も高く、全羅南道(チョンラナムド、83.6%)、世宗(セジョン、83.1%)、全羅北道(チョンラブクド、82.5%などの順だった。これらの地域は、高い事前投票率が牽引した結果と見られる。全羅南道の事前投票率は56.5%で最も高く、全羅北道53.01%、光州52.12%、世宗41.16%などの順だった。

一方で、済州道(チェジュド)が74.6%で最も低く、忠清南道(チュンチョンナムド、76.0%)、忠清北道(チュンチョンブクド、77.3%)、江原(カンウォン、77.6%)、仁川(インチョン、77.7%)などが下位圏にとどまった。 慶尚道(キョンサンド)圏は大邱(テグ)80.2%、慶尚北道(キョンサンブクド)78.9%、釜山(プサン)78.4%、慶尚南道78.5%だった。 ソウルは80.1%で全体平均を上回った。京畿道(キョンギド)は79.4%で平均と同じだった。

1987年に大統領直接選挙制が施行された後、同年に行われた第13代大統領選挙の投票率は89.2%だった。第14代大統領選挙(1992年)81.9%、第15代大統領選挙(1997年)80.7%で80%台を維持した。第16代大統領選挙(02年)70.8%、第17代大統領選挙(07年)63.0%と下落したが、第18代大統領選挙(12年)75.8%、第19代大統領選挙(17年)77.2%、第20代大統領選挙(2022年)77.1%を記録した。

ユン前大統領夫妻も投票、記者の問いには答えず

ユン前大統領と妻のキム・ゴニ氏はこの日午前9時41分ごろ、警護員を同行してソウル瑞草区のウォンミョン小学校に設けられた投票所で投票をした。投票を終えて出てきたユン前大統領は、ときおり笑顔も見せていたが、「検察の捜査をいつ受けるのか」「弾劾のために早期大統領選挙を行うことになったが、国民に言うことはないのか」「捜査になぜ応じないのか」などの報道陣の質問に答えなかった。

一方、キム・ゴニ夫人は終始無表情のままで「シャネルのバッグやネックレスを受け取らなかったという立場に変わりはないのか」という記者の質問に返事をせずに投票所を後にしたという。

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