サウジ、7月のアジア向け原油販売価格引き下げ 4年ぶり安値迫る

6月4日、サウジアラビアはアジアの顧客向けの7月原油販売価格を4年ぶりの低さに迫る水準まで引き下げた。写真は2018年5月、ラスタヌラの製油所で撮影(2025年 ロイター/Ahmed Jadallah)
[4日 ロイター] - サウジアラビアは4日、アジアの顧客向けの7月原油販売価格を4年ぶりの低さに迫る水準まで引き下げた。市場では、シェアを取り戻す狙いがあるとみられている。
サウジ国営石油会社サウジアラムコが発表した7月の主要油種アラブ・ライト原油のアジア向け公式価格(OSP)は、オマーン・ドバイ産原油の平均価格に対するプレミアム(上乗せ幅)が1バレル当たり1.20ドルとなった。6月のアジア向けOSPのプレミアムは1.40ドル。
ロイター調査では、OPSプレミアムの0.40─0.50ドル引き下げが予想されていた。
サウジのOPSは毎月5日前後に公表され、イランやクウェート、イラクといった他の産油国の輸出価格の指標となり、日量約900万バレルというアジア向け輸出原油に影響を与えている。