ニュース速報
ワールド

ウクライナ首都、ロシア空爆で3人死亡 全国で49人負傷

2025年06月06日(金)19時01分

ウクライナ当局者によると、首都キーウ(キエフ)で夜間にロシアによるミサイルとドローン(無人機)攻撃があり、少なくとも4人が死亡した。キエフの夜空に上がる炎と煙(2025年 ロイター/Gleb Garanich)

By Christian Lowe Anna Voitenko, Thomas Peter, Anastasiia Malenko

[キーウ 6日 ロイター] - ロシアは6日未明、ウクライナの首都キーウ(キエフ)にミサイルとドローン(無人機)による激しい攻撃を行った。キーウの軍事行政当局によると、この攻撃で3人が死亡した。

 ロシアのプーチン大統領は4日、トランプ米大統領との電話会談で、ウクライナによるロシア空軍基地への大規模なドローン攻撃などに対し反撃する意向を伝え、警告していた。

クリメンコ内相は被害の現場に駆けつけた救急隊員3人が死亡したと述べた。当初、キーウのクリチコ市長は死者を4人と発表し、さらに増える可能性があるとしていた。同市長によると、20人が負傷し、うち16人が病院に搬送された。

シビハ外相はXに「ロシアは破壊された航空機に反応し、ウクライナの民間人を攻撃した。ビルが破壊されエネルギーインフラが損傷した」と投稿した。

ウクライナ空軍は、ロシアがドローン407機と、弾道ミサイル、巡航ミサイル計45発を発射したと発表した。キーウはドローンと巡航ミサイル「カリブル」の標的になったとしている。

ゼレンスキー大統領はキーウ以外の他の町や都市も攻撃を受け、全国で49人が負傷したと述べ、西側諸国に対しロシアへの圧力を強めるよう呼びかけた。

当局によると、ロシアの攻撃により駅間の列車が損傷したため、市内の地下鉄の運行が中断された。また、市内各地で住宅火災も発生しているという。

また、ウクライナ西部テルノーピリの産業施設やインフラも攻撃を受け、地元当局によると一部で停電が発生。10人が負傷した。

北西部ルーツクの民家や教育機関、政府ビルにも攻撃があり、5人が負傷したという。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中加首相が会談、李氏は関係強化呼びかけ カーニー氏

ワールド

米韓首脳が初の電話協議、関税合意に向け取り組みへ 

ビジネス

ECB当局者、インフレ見通しで二分 過度な低下に警

ワールド

独首相、米と自動車関税の相互免除提唱 トランプ氏と
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:韓国新大統領
特集:韓国新大統領
2025年6月10日号(6/ 3発売)

出直し大統領選を制する李在明。「政策なきポピュリスト」の多難な前途

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが、今どきの高齢女性の姿
  • 2
    脳内スイッチを入れる「ドーパミン習慣」とは?...「朝の1杯」と「心地よい運動」の使い方
  • 3
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット騒然の「食パン座り」
  • 4
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 5
    壁に「巨大な穴」が...ペットカメラが記録した「犯行…
  • 6
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 7
    ガザに向かうグレタ・トゥーンベリの支援船から救難…
  • 8
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 9
    ウーバーは絶体絶命か...テスラの自動運転「ロボタク…
  • 10
    日本に迫る「ゼロパンダ」の未来...中国はもう貸さ…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシストの特徴...その見分け方とは?
  • 4
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 7
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 8
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 9
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び…
  • 10
    「ホットヨガ」は本当に健康的なのか?...医師らが語…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 9
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 10
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中