グレタさんら支援船でガザへ出発、草の根団体「非暴力の直接行動」

6月1日、国際的な草の根非営利団体「フリーダム・フローティラ連合(FFC)」は、パレスチナ自治区ガザに人道支援を届けるため、イタリアのシチリア島を出発した。写真はシチリア島カターニアから出港するFFCの船。同日、ドローン撮影(2025年 ロイター/Danilo Arnone)
[カターニア(イタリア) 1日 ロイター] - 国際的な草の根非営利団体「フリーダム・フローティラ連合(FFC)」は1日、パレスチナ自治区ガザに人道支援を届けるため、イタリアのシチリア島を出発した。船にはスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんやアイルランド人俳優のリアム・カニンガムさんも乗り込んだ。
FFCは5月上旬にも支援物資を積んだ船でガザに向かったが、マルタ付近で無人機(ドローン)2機に衝突され、航行継続を断念。団体はイスラエルによる攻撃だと主張した。
グレタさんは出港前、「(ガザに向かうのは)どんな困難があろうとも挑戦し続ける必要があるため。このミッションがどれほど危険なものであっても、ジェノサイド(大量虐殺)を受けている人命を前にして沈黙する全世界ほど危険なものはない」と訴えた。
FFCは、これは「慈善事業ではない。イスラエルの違法な包囲とエスカレートする戦争犯罪に異議を唱える、非暴力の直接行動だ」と述べた。