台湾、関税巡り米と「緊密な意思疎通」継続 一時停止期限迫る

台湾政府は3日、関税交渉を巡り米国と「緊密に連絡を取り合っている」ものの、現時点ではこれ以上の情報は提供できないとの考えを示した。写真は台北で4月撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)
[台北 3日 ロイター] - 台湾政府は3日、関税交渉を巡り米国と「緊密に連絡を取り合っている」ものの、現時点ではこれ以上の情報は提供できないとの考えを示した。
トランプ米大統領が4月に発表した相互関税の上乗せ部分について、一部の国・地域を対象に90日間一時的に停止するまで、台湾には32%の関税率が設定される予定だった。一時停止の期限が約5週間後の7月8日に迫る中、トランプ政権は貿易相手国に対し、4日までに最善の貿易交渉案を提示するよう求めることがロイターが入手した草案文書で分かった。
同報道を受けて台湾内閣はロイターに対し、「台湾と米国は関税交渉を巡り緊密に意思疎通を続けてきたが、双方の暗黙の合意により、現段階でさらなる情報を公表するのは不都合だ」と言及。「何らかの進展があれば、しかるべき時期に公表されるだろう」としたものの、詳細は明らかにしなかった。
台湾政府は5月序盤、米国との第1回目の「実質的な」 関税交渉を終えたと発表している。台湾は多額の対米貿易黒字を抱える。