ケネディ米長官とアルゼンチン保健相がWHO非難、脱退改めて強調

5月27日、ケネディ米厚生長官(写真)とアルゼンチンのルゴネス保健相は、共同声明で世界保健機関(WHO)を激しく非難し、WHOからの脱退を改めて強調した。5月26日、ブエノスアイレスで撮影(2025年 ロイター/Pedro Lazaro Fernandez)
[27日 ロイター] - ケネディ米厚生長官とアルゼンチンのルゴネス保健相は27日、共同声明で世界保健機関(WHO)を激しく非難し、WHOからの脱退を改めて強調した。
両氏はWHOの新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)対応を批判し、「世界的な信頼を損なう構造的・運営上の欠点があり、世界の保健分野における独立した科学的根拠に基づくリーダーシップが緊急に必要であることが浮き彫りになった」と述べた。
さらに「(WHOからの)脱退は科学的誠実さ、透明性、主権、説明責任を基礎とする近代的な世界の保健協力モデル構築という新たな道のりの始まりを意味する」と述べた。
トランプ米大統領は就任直後、WHO加盟国の不適切な政治的影響力があるとして、1年以内に脱退すると表明した。ケネディ氏はアルゼンチンを今週訪れ、ミレイ大統領と会談。アルゼンチンも2月にWHO脱退を発表した。
関係筋2人とロイターが確認した文書によると、トランプ政権は米国人の事務局長を置くなどの改革がなされれば、WHOにとどまることも検討しているという。