ニュース速報
ワールド

プーチン氏に攻撃「やめろ」とトランプ氏、キーウ攻撃を非難

2025年04月25日(金)09時07分

トランプ米大統領は24日、ロシアが23日夜にミサイルなどでウクライナの首都キーウを攻撃したことを受け、ソーシャルメディアに「ウラジーミル、止めろ!」と投稿した。トランプ氏がロシアのプーチン大統領を非難するのはまれ。キーウで24日撮影(2025年 ロイター/Alina Smutko)

[ワシントン 24日 ロイター] - トランプ米大統領は24日、ロシアがウクライナの首都キーウに大規模攻撃を行ったことを受け、ソーシャルメディアに「ウラジーミル、やめろ!」と投稿した。トランプ氏がロシアのプーチン大統領を非難するのはまれ。

ロシア軍は24日朝にかけてキーウをミサイルやドローン(無人機)で攻撃し、少なくとも12人が死亡、90人が負傷した。

トランプ氏は「ロシアによるウクライナへの攻撃には不満だ。その必要はなく、タイミングも非常に悪い」と投稿した。

また、ホワイトハウスで記者団に対し、米国は「ディール(取引)」を成立させるためにロシアに大きな圧力をかけていると述べ、キーウ攻撃に対する不快感を改めて示した。

一方で、和平交渉は大きく進展しているとし、ロシアが「戦争を停止し、国全体の制圧をやめる」用意を示すことで「かなり大きな譲歩」をしたとも述べた。

その上で「今後数日が非常に重要になる。今まさに協議が行われている」とし、「合意は成立するだろう。非常に近いと思う」と語った。また、ウクライナにも圧力をかけていると強調した。

自身の言うことをプーチン氏が聞くと思うかとの質問には「そう思う」と応じた。

会見に同席したルビオ国務長官は、今週末にさらなる協議を行う予定だとし、ウクライナとロシア双方が努力して合意を成立させることを期待すると述べた。

この日トランプ氏と会談した北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は、ウクライナが合意に向けて懸命に取り組んでいると強調。「何らかの案がテーブルに乗せられていると思う。ウクライナは真剣に取り組んでおり、ボールは明らかにロシア側にある」と記者団に語った。

キーウ攻撃を受けて南ア訪問の日程を切り上げたウクライナのゼレンスキー大統領は、米国がロシアに強い圧力をかけている兆候は見られいないとの認識を示した。

トランプ氏は前日、ゼレンスキー氏がロシアによるクリミア占領を承認しないと発言したことについて、ロシアとの和平合意の達成を困難にする扇動的な発言だと非難していた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、プーチン氏と「2週間以内に」ハンガリー

ビジネス

世界経済は「底堅い」が、関税リスクを織り込む必要=

ワールド

G20財務相会議が閉幕、議長総括で戦争や貿易摩擦巡

ワールド

米ロ外相が近日中に協議へ、首脳会談の準備で=ロシア
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口減少を補うか
  • 2
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 3
    間取り図に「謎の空間」...封印されたスペースの正体は?
  • 4
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 5
    【クイズ】サッカー男子日本代表...FIFAランキングの…
  • 6
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 7
    イーロン・マスク、新構想「Macrohard」でマイクロソ…
  • 8
    疲れたとき「心身ともにゆっくり休む」は逆効果?...…
  • 9
    ホワイトカラーの62%が「ブルーカラーに転職」を検討…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 1
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 2
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 3
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 4
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 5
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 6
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 7
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 8
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 9
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 10
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 10
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中