米、ガザ攻撃再燃「ハマスに全責任」と非難 国連安保理

米国のシェイ国連臨時代理大使は21日、イスラエルのパレスチナ自治区ガザに対する攻撃再開で多くの人が犠牲になっていることについて、イスラム組織ハマスに責任があるとの考えを示した。写真は3月20日、イスラエルとガザ地区の境界近くで撮影(2025年 ロイター//Amir Cohen)
[国連 21日 ロイター] - 米国のシェイ国連臨時代理大使は21日、イスラエルのパレスチナ自治区ガザに対する攻撃再開で多くの人が犠牲になっていることについて、イスラム組織ハマスに責任があるとの考えを示した。
シェイ氏は、米国が先週提示したガザ停戦の一時的な延長案をハマスが受け入れていれば、ガザ地区で死者が出る事態は避けられたとし、「ガザ地区で敵対行為が再燃したことの全責任はハマスにある」と述べた。
イスラエルのダノン国連大使は、イスラエル軍はここ数日間で複数のハマス幹部を排除したとした上で、「ハマスには交渉の席に戻るか、指導部が次々と殺害されるのを待つか、選択肢がある。イスラエルは(人質が)全員帰還するまで(攻撃を)止めない」と述べた。
米国のウィットコフ中東特使らは先週、恒久的な停戦を交渉する時間を確保することを目的に、イスラム教の「ラマダン(断食月)」とユダヤ教の「過ぎ越しの祭り」を超えて4月までガザ停戦合意を延長する「つなぎ案」を提示。ハマスはこの日、同案を検討していると表明した。