ニュース速報
ワールド

ガザ復興に最大200億ドル拠出、アラブ諸国が独自案協議=関係筋

2025年02月19日(水)09時55分

エジプトのシシ大統領が2月19日にサウジアラビアの首都リヤドを訪問し、イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘で破壊されたパレスチナ自治区ガザの復興計画を協議すると、エジプトの治安当局筋が明らかにした。2024年10月、ロシアのカザンで代表撮影(2025年 ロイター)

Nafisa Eltahir Pesha Magid

[カイロ/リヤド 18日 ロイター] - エジプトのシシ大統領が19日にサウジアラビアの首都リヤドを訪問し、イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘で破壊されたパレスチナ自治区ガザの復興計画を協議すると、エジプトの治安当局筋が明らかにした。アラブ諸国が最大で200億ドルを拠出する可能性があるという。

トランプ米大統領は先に、米国の管理下でガザを再開発し、パレスチナ人を移住させる案を示したが、今回の協議はトランプ案に対抗する狙いがあるとみられる。

協議にはサウジ、エジプトのほか、ヨルダン、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールが出席し、3月4日にカイロで開催されるアラブ首脳会議で発表する見込みという。

また21日には、ヨルダン、エジプト、UAE、カタールを含むアラブ諸国首脳の会合もサウジで開かれる予定。

エジプトやヨルダンはトランプ氏の計画を拒否しており、中東地域を大きく不安定化させるとの見方が多い。

アラブ案は大半がエジプトの計画に基づいており、ハマスが関与しない形でガザを統治するパレスチナ全国委員会の設立と、パレスチナ人を移住させずに国際社会が復興に参加する内容などが含まれている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

景気一致指数3月は4カ月ぶりマイナス、部品工場事故

ワールド

中国の1─4月鉄鋼輸出は過去最高、関税見越した前倒

ワールド

台湾総統、新ローマ教皇プレボスト枢機卿に祝辞 中国

ワールド

中国レアアース輸出、4月は前月比-15.6% 輸出
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 2
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..最新技術で分かった「驚くべき姿」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 5
    骨は本物かニセモノか?...探検家コロンブスの「遺骨…
  • 6
    中高年になったら2種類の趣味を持っておこう...経営…
  • 7
    恥ずかしい失敗...「とんでもない服の着方」で外出し…
  • 8
    教皇選挙(コンクラーベ)で注目...「漁師の指輪」と…
  • 9
    あのアメリカで「車を持たない」選択がトレンドに …
  • 10
    韓国が「よく分からない国」になった理由...ダイナミ…
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 7
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 8
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 9
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 10
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中