ニュース速報
ワールド

米台貿易枠組み、初協定が10日発効 米通商代表「重要な前進」

2024年12月10日(火)11時01分

台湾と米国の貿易枠組みの下で合意した最初の協定が10日に発効する。双方の当局が発表した。写真は2018年3月、台北で撮影(2024年 ロイター/Tyrone Siu)

[台北 10日 ロイター] - 台湾と米国の貿易枠組みの下で合意した最初の協定が10日に発効する。双方の当局が発表した。台湾は現在進められている一連の協議が最終的に自由貿易協定(FTA)につながることを期待している。

台湾はインド太平洋地域で経済的・軍事的威圧を強める中国に対抗する取り組みの一環としてバイデン米政権主導で2022年に発足した経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」から除外された。

だが米政府はその後、台湾との経済連携を強化する「21世紀の貿易に関する米台イニシアチブ」を立ち上げた。

米通商代表部(USTR)のタイ代表は同イニシアチブの下で発効する最初の協定について、汚職防止、税関管理、貿易円滑化、中小企業などの分野をカバーしているとした上で、「(協定発効は)米台の経済・貿易関係強化における重要な前進を意味する」と述べた。

台湾の行政院経貿談判弁公室は合意が米台間の「揺るぎないパートナーシップ」を示すと表明。「非常に不安定な世界情勢を踏まえると、重要な経済・貿易パートナーとの関係強化・拡大は台湾にとって戦略的意義がある」と述べた。

両者は労働、環境、農業などの分野をカバーする2つ目の協定ついて現在協議を進めている。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国、ガリウムやゲルマニウムの対米輸出禁止措置を停

ワールド

米主要空港で数千便が遅延、欠航増加 政府閉鎖の影響

ビジネス

中国10月PPI下落縮小、CPI上昇に転換 デフレ

ワールド

南アG20サミット、「米政府関係者出席せず」 トラ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 2
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 3
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった...「ジャンクフードは食べてもよい」
  • 4
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 9
    「豊尻」施術を無資格で行っていた「お尻レディ」に1…
  • 10
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 8
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 9
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中