ニュース速報
ワールド

イスラエルの空爆でパレスチナ人30人死亡、ガザ北部に新たな避難命令

2024年11月05日(火)21時41分

 イスラエル軍は4日夜以降、パレスチナ自治区ガザ各地を空爆し、パレスチナ人少なくとも30人が死亡した。パレスチナのメディアや医療関係者が5日、明らかにした。ベイトラヒヤで4日撮影(2024年 ロイター)

Nidal al-Mughrabi

[カイロ 5日 ロイター] - イスラエル軍は4日夜からパレスチナ自治区ガザ各地を空爆し、パレスチナ人少なくとも30人が死亡した。パレスチナのメディアや医療関係者が5日、明らかにした。軍はガザ北部に新たな避難命令を出した。

イスラエル軍はガザ北部の包囲を強化している。

パレスチナの通信社WAFAとイスラム組織ハマス系メディアによると、ガザ北部のベイトラヒヤで2軒の家屋が攻撃を受け、4日夜に少なくとも20人が死亡した。

医療関係者によると、中部ザワイダでは4日深夜に4人が死亡。

パレスチナ保健当局は、ガザ市と中部デイル・アル・バラフで2回の空爆があり、6人が死亡したことを明らかにした。

イスラエル軍は、ガザ中部と北部ジャバリアで「テロリストを排除した」と表明。「テロリストのインフラ拠点」が排除された南部ラファで武器や爆発物を発見したとしている。

軍は5日にベイトラヒヤ上空でビラを投下、残っている住民に避難を命じた。パレスチナ側は新たな攻撃と避難命令について、北部の2つの町と難民キャンプを空白にして緩衝地帯を設けるのが目的との見方を示した。

パレスチナ保健当局によると、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区でも5日、イスラエル軍の攻撃で少なくとも4人が死亡した。

ガザ当局によると、これまでのパレスチナ人の死者数は4万3300人を超えた。

パレスチナの世界保健機関(WHO)当局者は、ガザから患者をアラブ首長国連邦(UAE)に移送することを明らかにした。患者の移送は異例で子どもを含む100人以上が避難するという。一部はルーマニアに向かう予定で、移送待機者は1万2000人に上ると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

台湾高官が訪米、トランプ氏政権移行チーム関係者と会

ビジネス

補正予算案が予算委で可決、きょう衆院通過へ 年収の

ワールド

米国防長官、イスラエル国防相と電話会談 シリア情勢

ビジネス

独VW、米テネシーの工場従業員に4年で14%の賃上
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:韓国 戒厳令の夜
特集:韓国 戒厳令の夜
2024年12月17日号(12/10発売)

世界を驚かせた「暮令朝改」クーデター。尹錫悦大統領は何を間違えたのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 2
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達した江戸の吉原・京の島原と並ぶ歓楽街はどこにあった?
  • 3
    男性ホルモンにいいのはやはり脂の乗った肉?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 5
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 6
    ノーベル文学賞受賞ハン・ガン「死者が生きている人を…
  • 7
    韓国大統領の暴走を止めたのは、「エリート」たちの…
  • 8
    「男性ホルモンが高いと性欲が強い」説は誤り? 最新…
  • 9
    「糖尿病の人はアルツハイマー病になりやすい」は嘘…
  • 10
    統合失調症の姉と、姉を自宅に閉じ込めた両親の20年…
  • 1
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 2
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、妻の「思いがけない反応」...一体何があったのか
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    国防に尽くした先に...「54歳で定年、退職後も正規社…
  • 6
    朝晩にロシア国歌を斉唱、残りの時間は「拷問」だっ…
  • 7
    「男性ホルモンが高いと性欲が強い」説は誤り? 最新…
  • 8
    男性ホルモンにいいのはやはり脂の乗った肉?...和田…
  • 9
    人が滞在するのは3時間が限界...危険すぎる「放射能…
  • 10
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 9
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中