ニュース速報
ワールド

NATO、年次軍事演習を今月14日に開始=事務総長

2024年10月11日(金)02時20分

北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長(写真)は10日、NATOによる核兵器搭載のシミュレーションを含めた年次軍事演習を今月14日に開始すると発表した。同日撮影(2024年 ロイター/Hollie Adams)

[ロンドン 10日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は10日、NATOによる核兵器搭載のシミュレーションを含めた年次軍事演習を今月14日に開始すると発表した。ベルギーとオランダが主催し、約2週間の日程。

NATO当局によると、加盟13カ国から戦闘機F35Aなど約60機が参加。実弾訓練はなく、約2000人の軍関係者が参加して、戦闘機に米国の核弾頭を搭載する任務などをシミュレーションする。ルッテ氏は訪問先のロンドンで「演習は英国や北海、ベルギー、オランダに焦点を当てる」と述べた。

ルッテ氏は「世界が不確実な情勢にある中、NATOが防衛力を点検し、高めることは極めて重要だ。NATOが準備万端で、あらゆる脅威に対応できる態勢があることを示す」と強調した。

ロシアのプーチン大統領は2022年のウクライナへの全面侵攻以来、核兵器使用の可能性について繰り返し西側諸国に警告している。9月には、核保有国の支援を受けたウクライナからの攻撃はすべて共同攻撃とみなし、核兵器を使用する可能性があると述べた。

演習は10年以上前から毎年実施しており、NATO関係者は、今回の演習が最近のプーチン氏の発言を受けたものではないと強調。NATOのアンガス・ラプスリー事務総長補は、核抑止力の信頼性や確実性を高めることに注力していると言及した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

韓国特別検察官、尹前大統領の拘束令状請求 職権乱用

ワールド

ダライ・ラマ、「一介の仏教僧」として使命に注力 9

ワールド

台湾鴻海、第2四半期売上高は過去最高 地政学的・為

ワールド

BRICS財務相、IMF改革訴え 途上国の発言力強
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    アリ駆除用の「毒餌」に、アリが意外な方法で「反抗」...意図的? 現場写真が「賢い」と話題に
  • 3
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」だった...異臭の正体にネット衝撃
  • 4
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 5
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 6
    コンプレックスだった「鼻」の整形手術を受けた女性…
  • 7
    「シベリアのイエス」に懲役12年の刑...辺境地帯で集…
  • 8
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 9
    孫正義「最後の賭け」──5000億ドルAI投資に託す復活…
  • 10
    ギネスが大流行? エールとラガーの格差って? 知…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 5
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 6
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 7
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 8
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 9
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 10
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中