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米スリーマイル原発再稼働へ、マイクロソフトに20年の電力供給契約

2024年09月21日(土)01時34分

米コンステレーション・エナジーが、ペンシルベニア州にあるスリーマイルアイランド原子力発電所1号機を再稼働させ、マイクロソフトのデータセンターに電力を供給する契約を締結した。2011年3月撮影(2024年 ロイター/Jonathan Ernst)

[20日 ロイター] - 米コンステレーション・エナジーが、ペンシルベニア州にあるスリーマイルアイランド原子力発電所1号機を再稼働させ、マイクロソフトのデータセンターに電力を供給する契約を締結した。両社が20日発表した。

閉鎖された米原発の再稼働としては初で、人工知能(AI)ブームを受けた電力需要の急増を示す事例となった。

コンステレーションの株価は一時約16%上昇し、史上最高値を更新した。

コンステレーションは発電所の改修に約16億ドル投じる予定で、施設は28年までに稼働する見込み。マイクロソフトは再稼働した同原発から20年間にわたり電力供給を受ける。

スリーマイル原発1号機は1974年に稼働を開始したが、天然ガス火力発電の普及に伴い2019年に閉鎖された。同原発2号機は炉心溶融(メルトダウン)事故が発生して1979年に閉鎖されている。

2号機は再稼働されない。

対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」を運営する米オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)やマイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツ氏ら大手テクノロジー企業の幹部らは、データセンターの増大する電力需要への解決策として原子力エネルギーを推奨している。

ロイター
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