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タイ製造業生産指数、1月は16カ月連続の低下 自動車低迷
2024年02月29日(木)16時06分
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2月29日、タイ工業省が発表した1月の製造業生産指数は前年比2.94%低下した。写真は日の出時に撮影されたタイ・バンコクのスカイライン。2023年4月撮影(2024年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[バンコク 29日 ロイター] - タイ工業省が29日発表した1月の製造業生産指数は前年比2.94%低下した。自動車の国内販売と輸出が低迷し、16カ月連続の低下となった。
ロイターがまとめた市場予想は5.1%低下だった。昨年12月改定値は4.66%低下。
自動車生産は6カ月連続で鈍化した。
工業省の幹部は、家計債務の急増が国内消費全般と投資の決定に悪影響を及ぼしていると指摘。昨年9月末時点の家計債務は16兆2000億バーツ(4510億ドル)で、国内総生産(GDP)比で90.9%とアジアで特に高い水準にある。
一方、インバウンド観光や政府の消費喚起策は景気を押し上げる要因となった。
同省は今年の製造業生産が2─3%増加するとの予測を維持。昨年の改定値は3.78%減だった。
1月の輸出は前年同月比10%増と、過去19カ月で最大の増加を記録したが、同省幹部によると、在庫調整で新たな生産にはつながらなかった。