原油先物が上昇、米の戦略備蓄向け購入計画が支援

12月11日、アジア時間序盤の原油先物は上昇した。写真はパキスタンのカラチにあるガソリンスタンドで9月撮影(2023年 ロイター/Akhtar Soomro)
Florence Tan
[シンガポール 11日 ロイター] - 11日アジア時間序盤の原油先物は上昇した。米政府が戦略石油備蓄(SPR)を積み増す方針を示したことが支援材料になっている。ただ、供給過剰と来年の燃料需要の伸び鈍化に対する懸念は残っている。
北海ブレント先物は0119GMT(日本時間午前10時19分)時点で0.11ドル(0.2%)高の1バレル=75.95ドル。米WTI先物は0.07ドル(0.1%)高の71.30ドル。
8日には2%以上急伸したが、週間では供給過剰懸念を背景に2018年以来最長となる7週連続の下落となった。
米エネルギー省は8日、SPR用に2024年3月引き渡しで最大300万バレルの原油を購入する計画を示した。
IGのアナリスト、トニー・シカモア氏は「バイデン政権はSPRの補充を目指しており、これが下支えとなるだろう」と述べ、原油価格はテクニカル的にも支援されていると指摘した。