ニュース速報
ワールド

証券監督者国際機構、自主的炭素市場の監視強化提案

2023年12月04日(月)13時21分

 証券監督者国際機構(IOSCO)は3日、気候変動対策で重要性が増している自主的炭素市場(VCM)の整合性、透明性、執行を改善するため、21の安全対策を提案した。ポーランドで昨年10月撮影(2023年 ロイター/Kacper Pempel)

Huw Jones

[ロイター 3日 ロイター] - 証券監督者国際機構(IOSCO)は3日、気候変動対策で重要性が増している自主的炭素市場(VCM)の整合性、透明性、執行を改善するため、21の安全対策を提案した。

VCMは欧州連合(EU)の排出権取引制度など、政府が規制する炭素市場とは異なる市場。対象は森林再生、再生可能エネルギー、バイオガス、太陽光発電など環境汚染削減プロジェクトで、企業が炭素クレジットを購入して、排出量の相殺・ネットゼロ目標の達成につなげる。

IOSCOによると、銀行、投資ファンド、投機家も高値での転売を期待して炭素クレジットを購入している。

IOSCOは各国の規制当局が適用する一連のグッドプラクティス(優れた取り組み)について90日間の公開協議を開始。

IOSCOのサステナブル・ファイナンス・タスクフォースのブエナベンチュラ議長は3日、ドバイで開催中の国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)のイベントで「VCMは近年、非常に重要になっているが、こうした市場が成功するには、環境・金融面で整合性が必要だ」と指摘した。

モルガン・スタンレーはVCMの規模が2020年の20億ドルから50年までに2500億ドル前後になると予想。

IOSCOはVCMの専門用語の標準化を目指しているほか、各国の規制当局が、企業に対し炭素クレジットの利用状況の開示を義務付けることや、炭素クレジットの取引プラットフォームに対し詐欺や市場操作を防ぐ安全対策の強化を義務付けることが可能だと指摘している。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

五輪=CAS、「追悼ヘルメット」のウクライナ選手の

ワールド

米大統領上級顧問、鉄鋼・アルミ関税引き下げ計画を否

ワールド

ドイツ首相、米欧の関係再構築呼びかけ 防衛力強化の

ワールド

OPECプラス8カ国、4月からの増産再開を検討=関
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベルの「若見え」な女性の写真にSNS震撼
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    毛沢東への回帰? それとも進化? 終身支配へ突き…
  • 8
    「ドルも弱い」なのになぜ、円安が進む? 「ドル以外…
  • 9
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 10
    「賢明な権威主義」は自由主義に勝る? 自由がない…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 6
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 7
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中