ニュース速報
ワールド

原油先物反発、中東情勢が再び緊迫化

2023年12月04日(月)11時27分

 12月4日、アジア時間の原油先物は反発。イスラエルがパレスチナ自治区ガザに攻撃を再開し、中東の緊張が再び高まっていることを受けて供給不安が強まった。写真はインドの西ジャワ州にある石油タンク。2012年5月撮影(2023年 ロイター/Beawiharta)

Florence Tan

[シンガポール 4日 ロイター] - アジア時間の原油先物は反発。イスラエルがパレスチナ自治区ガザに攻撃を再開し、中東の緊張が再び高まっていることを受けて供給不安が強まった。ただ、産油国でつくる「OPECプラス」の自主減産や世界的な燃料需要の伸びを巡る不透明感が相場の先行きに影を落としている。

0018GMT(日本時間午前9時18分)現在で、北海ブレント先物は0.28ドル(0.4%)高の1バレル=79.16ドル。米WTI先物は0.29ドル(0.4%)高の74.36ドル。

ガザでイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が再開し、米軍は紅海の国際水域で商業船3隻が攻撃を受けたと発表。イエメンの親イラン武装組織フーシ派は、同水域でイスラエルの船舶2隻をドローン(無人機)とミサイルで攻撃したと発表した。

CMCマーケッツのアナリスト、ティナ・テン氏はイスラエルとハマス戦闘再開によって原油相場に上昇の勢いが増したと指摘。「しかし、中国の景気回復が期待外れであることや米国の生産拡大によって原油相場は引き続き圧力に押されるかもしれない」と予想した。

RBCキャピタルのアナリストは、OPECプラスの自主減産に関連する明確なデータが出てくるまで、原油市場は不安定でおそらく方向感の定まらない状況が続くと予想した。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

MAGA派グリーン議員、トランプ氏発言で危険にさら

ビジネス

テスラ、米生産で中国製部品の排除をサプライヤーに要

ビジネス

米政権文書、アリババが中国軍に技術協力と指摘=FT

ビジネス

エヌビディア決算にハイテク株の手掛かり求める展開に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生まれた「全く異なる」2つの投資機会とは?
  • 3
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃度を増やす「6つのルール」とは?
  • 4
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 5
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    レアアースを武器にした中国...実は米国への依存度が…
  • 8
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中