ニュース速報
ワールド

北朝鮮の金総書記、「敵の挑発」に軍の即応態勢を指示

2023年12月01日(金)13時10分

 12月1日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は朝鮮人民軍に対し、敵のあらゆる挑発にも即応できる態勢を取るよう指示した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が1日伝えた。写真は空軍司令部を訪問する金総書記。同日公開された、KCNA提供写真(2023年 ロイター)

[ソウル 1日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は朝鮮人民軍に対し、敵のあらゆる挑発にも即応できる態勢を取るよう指示した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が1日伝えた。

北朝鮮による11月の偵察衛星打ち上げを受けて韓国は南北軍事合意の効力を一部停止しており、朝鮮半島の緊張は高まっている。北朝鮮は同合意に基づき停止していた軍事措置を再開し、南北軍事境界線付近の軍部隊を強化し、新たな軍事装備を配備すると宣言している。

金氏は11月30日に空軍司令部を視察し、軍の戦闘態勢や「全面戦争を戦う能力」を向上させる作戦・戦略的方針を示した。「いかなる軍事的挑発や敵の脅威にも即時かつ強力に対抗するため」だとした。

その後に戦闘機部隊に立ち寄り、飛行デモを参観。国営メディアが報じた写真によると、参観には金氏の娘も同行し、2人とも長いレザージャケットを着用している。

金氏は空軍が「どんな不利な状況でも空中戦の任務を滞りなく遂行する用意が完全にある」ことを称賛したとKCNAは報じた。

韓国政府当局者によると、同国は先週再開したばかりの南北軍事境界線の非武装地帯(DMZ)ツアーを停止。

また、北朝鮮が南北軍事合意から事実上離脱したことを受け、DMZ内の共同警備区域(JSA)にいる北朝鮮の兵士が再び武装して警備に当たっていると韓国メディアは伝えた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米NEC委員長「利下げの余地十分」、FRBの政治介

ワールド

ウクライナ、和平計画の「修正版」を近く米国に提示へ

ビジネス

米10月求人件数、1.2万件増 経済の不透明感から

ワールド

スイス政府、米関税引き下げを誤公表 政府ウェブサイ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキング」でトップ5に入ったのはどこ?
  • 3
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「財政危機」招くおそれ
  • 4
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 5
    「韓国のアマゾン」クーパン、国民の6割相当の大規模情…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「1匹いたら数千匹近くに...」飲もうとしたコップの…
  • 8
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    ゼレンスキー機の直後に「軍用ドローン4機」...ダブ…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中