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NATO、コソボ駐留部隊の恒久増員検討 紛争拡大抑止=事務総長

2023年11月21日(火)03時40分

NATOのストルテンベルグ事務総長は訪問先のコソボで、西バルカン半島の緊張を抑えるためにNATOは平和維持部隊の恒久的な増員を検討していると述べた。20日、サラエボで撮影(2023年 ロイター/Amel Emric)

[プリシュティナ 20日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は20日、訪問先のコソボで、西バルカン半島の緊張を抑えるためにNATOは平和維持部隊の恒久的な増員を検討していると述べた。

1990年代に激しい民族紛争が起こった旧ユーゴスラビアのコソボで、多数派のアルバニア系住民と少数派のセルビア系住民の対立が再び先鋭化。9月24日にコソボ北部でセルビア系住民の武装集団が警察官1人を狙撃して殺害する事件が発生したことを受け、NATOは英国とルーマニアから数百人の追加部隊をコソボに派遣した。

ストルテンベルグ事務総長はコソボで記者団に対し「事態が制御不能になり、コソボのほか、より広範な地域で新たな暴力的な紛争が引き起こされることがないよう、NATOは現在、より恒久的な増員を行うべきか検討している」と述べた。

NATOのコソボ平和維持部隊(KFOR)は1999年に活動を開始。27カ国から4500人を超える兵士が参加している。

ロイター
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