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米中古住宅販売、8月は0.2%減 価格高騰と金利高止まり響く

2025年09月26日(金)03時28分

全米リアルター協会(NAR)が25日に発表した8月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比0.2%減の400万戸だった。カリフォルニア州で7月撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)

[25日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が25日に発表した8月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比0.2%減の400万戸だった。ロイターがまとめたエコノミスト予想の396万戸は上回ったものの、高水準にある住宅価格と住宅ローン金利の高止まりが購入への壁になっている。

前年同月比では1.8%増加した。

NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は声明で「住宅ローン金利の高止まりと限られた在庫により、ここ数年住宅販売は低調だ」とした上で、「住宅ローン金利は低下傾向にあり、市場に出回る在庫も増えつつあり、今後数カ月で販売は増える見込みだ」と指摘した。

これまで2年間の住宅販売ペースは月平均約400万戸で、景気後退局面だった2007─09年を下回る水準となっている。

地域別では、中西部と西部では前月から増加した一方、北東部と南部では減少した。

中古住宅価格の中央値は前年同月比2.0%上昇し、42万2600ドル。ユン氏によると、新型コロナウイルス禍前の2019年8月の水準と比べ、52%上昇している。

中古住宅在庫は前月比1.3%減の153万戸。8月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は4.6カ月。

現金のみによる販売の割合は28%で、前月の31%から低下。初回購入者の割合は28%。前月比では横ばい、前年同月の26%からは増えた。

ロイター
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