米シカゴ連銀総裁、追加緩和前倒しに慎重 先週の利下げは支持

米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は25日、連邦準備理事会(FRB)が先週の会合で決定した利下げについて、労働市場の冷え込みを踏まえ支持したと述べた。8月撮影(2025年 ロイター/Jim Urquhart)
[25日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は25日、連邦準備理事会(FRB)が先週の会合で決定した利下げについて、労働市場の冷え込みを踏まえ支持したと述べた。ただ、インフレ率がFRBの目標を上回り、望ましくない方向に向かっている間は、追加緩和に消極的な姿勢を示した。
グールズビー氏はミシガン州で開かれたイベントで「完全雇用が安定的に維持される軌道にあり、インフレ率が(目標とする)2%に戻る可能性が高いことが経済指標で示されれば、(政策)金利を現在の水準から相当程度引き下げることができる」と言及。ただ、「それが確実だと確認できるまで、過度な前倒しには多少の不安を感じている」と語った。
FRBは16─17日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利下げを決定。利下げは昨年12月以来6会合ぶりで、トランプ2期目政権発足後で初めてだった。